引きこもっているあなたへ

2020年03月03日 11:13

「自己紹介」の記事の中で高校卒業に5年かかったと書きましたが、理由は、私が”引きこもり”をしていたからです。

高校に何の目標も持たずに入った私は、意識の違う仲間や目標を持たせようとする大人や勉強がいかに大切か説いてくる大人などに嫌気がさし、すぐに保健室登校になりました。さらに、それすらも2か月ほどで止め、夏休みに入るころには引きこもりになりました。この段階で、「もう学年もズレるだろうし、もう同級生と交わることはなく、もう人生終わった」なんてことを考えたのを覚えています。

その日から、部屋のカーテンは閉め、夜いるのがバレるのが嫌で電気はつけない生活が始まりました。テレビは布団などを被って明かりが漏れないように観て、ラジオはイヤホンをしてラジカセで聴くようにしていました。

そんな私が考えることは、【こうなったのはすべて親の責任】ということでした。もっと高校のことについて説明してくれていればとか何かにつけて親の責任にしていました。親の責任だと思っているので、『親が悲しむであろうこと』を散々しました。
・2階の部屋から大きな音をたてる
・殴って蹴って、壁に穴を開ける
・作ってくれたご飯を捨てる
・お金をもらって、切って返す

やることは、どんどんエスカレートしていきます。ここに書けないようなことも散々しました。どうにもならないストレスは、自分にも向かってきます。1日中顔を自分で殴ったり・・・。

これから先、何を考えると思いますか?

もう人生終わったと考え、親が悪いと考え、『親が悲しむことをしよう』と考えたとき、高校生の私がしたことは、【記念日に死んでやろう】と考えることでした。親や私の誕生日にです。でも、これはそう簡単なことではありません。とても、とても大きな恐怖との戦いです。私はできませんでした。

1年半ほどそんなことを考えながら、色々しながら、過ごしました。今回こそはと思った記念日が過ぎたとき、私にはもう死ぬなんて無理だと思いました。ちょうどその時、テレビで偶然、立川談志さんが、「なんで生きるかというと、死ねねえからだよ!こんな大変な世の中で、死ねたらみんな自殺してるよ!」みたいなことを豪快に言われていました。この言葉がその時の私にすーーーっと入って来たのを覚えています。そして、考えたみたら、おれ新聞も読んでるじゃん!!もういいって思いながら、周りの情報に興味を持ってるじゃん!!って気づかされました。

これらが決め手となって、【どう生きるのか】を考えるようになりました。そして、環境を変えるべく、家を出て一人暮らしを始めました。

親は1年半待って待って待って、ようやく出てきた子どもからの要求だったので、許してくれました。

これ以降、私の頭の中には、「どう生きるのか」しかありません。スーパー前向き・無敵君になりました(^^)

この町にもひきこもりの子どもや大人がいると思います。これから子どもがそうなるかもしれません。その本人や家族の少しでも参考になればと思って書きました。家族さんは1つ1つの行動に驚き、動揺すればするほど子どもの思うつぼだと思います。大変だと思いますが、冷静に受け流すことが大切だと思います。

今引きこもっているあなたへ
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